妊娠したかもしれないと思ったら、まず実際に妊娠しているのか、その妊娠が正常であるかどうかをできるだけ早く確認する必要があります。日本の法律では、人工妊娠中絶ができる時間的リミットがあるため、妊娠の継続を迷われている方は、できるだけ早めにご相談ください。
当院長は母体保護法指定医でもあり、当院では妊娠11週までの人工妊娠中絶術を行っております。基本的に吸引法にて手術を行っています。吸引法は、WHO(世界保健機関)が安全性を認めるお体に優しい方法です。手術中は、血圧や心電図の監視モニターを装着し、静脈内へ点滴ルートを確保し、静脈麻酔により眠った状態になったうえで行い、10~15分で終了します。同時に、超音波断層装置を併用してより完全な手術を心がけています。なお、妊娠12週を超過している場合は、中期人工妊娠中絶術となり、連携病院へ御紹介させて頂きます。
手術の流れと注意事項についてご説明します。
1.診察・術前検査(採血・エコー検査)
正常妊娠か否か、また妊娠週数の診断、手術内容のご説明をいたします。
また手術日程の相談もします。(手術日は月曜日・火曜日・金曜日・土曜日のいずれかとなります。)
前処置として子宮頚管にラミケン(ラミナリア)という、やや硬くて細い棒を挿入します。
2.手術当日
前処置として子宮頚管にラミケン(ラミナリア)という、やや硬くて細い棒を挿入します。手術自体の所要時間は10分程度です。静脈麻酔をかけるため、眠っている間に手術は終了します。 麻酔覚醒時に吐き気があることがありますが、時間とともに軽快します。手術の2~3時間後に出血状態を確認してからの帰宅となります。たとえば、昼頃に手術をした場合、夕方に帰宅となります。
なお、手術では麻酔をかけるため、手術の前日の夜9時以降は絶食となります。
手術は火曜日・金曜日としておりますが、経産婦さんやご本人様のご都合によっては、土曜日も実施しております。
手術当日については、8時30分開始か13時開始かお選びいただくことが可能です。
※手術自体の所要時間は10分程度です。
手術中は静脈麻酔をかけるため、眠っている間に手術は終了します。 麻酔覚醒時に吐き気があることがありますが、時間とともに軽快します。手術の2~3時間後に出血状態を確認してからの帰宅となります。
3.手術後
中絶後の数日間~10日間程度は、少量の出血や痛みがみられます(個人差はあります)。
手術後、感染症防止のために抗生物質と、子宮の戻りを良くするために子宮収縮剤を処方しますので、忘れずに服用してください。術後子宮に異常がないことを確認するために、1度診察させていただきます。
なお、術後の診察代は手術費用に含まれます。一般的に経過が順調ならば、術後4週~8週程度で次の月経がきます。
今後の生活の中で、中絶のリスクや後遺症を考えてみると、やはり性交時の確実な避妊や、不確実であったときのアフターピルの検討が重要になってきます。望まない妊娠を避けるために、ピルやリングを検討しましょう。
玉田レディースクリニック