妊娠・出産を希望する方で、不妊症の疑いのある方もしくは、パートナーの方を対象にした不妊外来を設けております。なお、不妊症とは特定のパートナーの方と継続的に性交渉を行っていて、妊娠の兆候が1年間以上みられない場合を言います。
不妊治療の方法はいくつかありますが、不妊の原因によって治療内容は変わっていきます。なお当クリニックでは、「タイミング指導」および「人工授精」による不妊治療を行っております。
体外受精など、さらに高度な不妊治療をご希望の方へは、適切な専門施設をご紹介させていただきます。
タイミング指導とは、基礎体温表や超音波検査で排卵日を予測し、排卵日前後に夫婦生活を持つことで妊娠確率を上げる方法です。主に不妊検査で目立った原因が無い場合に行われますが、この場合は、男性不妊の原因がないことも確認しておく必要があります。また、妊娠の可能性をさらに上げるため、排卵誘発剤を使用して卵巣刺激を行うこともあります。ただし、これは排卵がある時に限ります。
通常の性交よりも多量の精子を人工的に子宮内腔に注入する方法が人工授精で、送り込む精子には、洗浄して濃縮した受精能力の高い精子を利用します。これにより、精子が受精の場までたどり着ける確率を上げ、妊娠の可能性を上げるようにします。
人工授精は精子が女性の体内に進入するまでの過程が通常の性行為とは異なります。ただ、その後の受精と着床については自然な経過で進みますので、妊娠の成立が期待されます。なお、注入の際は、排卵日を予測し、排卵日前後に行われます。
この治療法は、不妊検査で精子の数が少ない、精子の運動率が低いなど、精子に問題があると認められた場合や、頸管粘液が少ないなど女性側に問題がある場合、さらにフーナーテストで、精子が子宮に入っていない懸念がある場合などに用いられます。
玉田レディースクリニック