当院では、女性が避妊の目的で使用する経口避妊薬の処方を行っています。この薬は一般的にはピルと呼ばれているもので、当クリニックでは1999年より日本で医薬品と認可され、販売が開始された低用量ピル(OC:Oral Contraceptive)を処方します。低用量の名の通り、ピルに含まれるホルモンの量が少ないのが特徴で、安全性も高くなっています。
OCは、卵巣で作られるホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)の2種類のホルモンが合わさった経口避妊薬です。服用方法は毎日1錠ずつで、同じ時間帯に飲むようにします。
これを服用することで排卵が起きにくくなるほか、子宮の入り口の粘液が変化して精子が入りにくくなります。また、万一排卵したとしてもOCを服用していることで子宮内膜が薄くなっているので、受精卵が着床しにくい状態となっています。そのため、ピルを正しく服用すればほぼ100%の避妊効果があります。
このようにコンドームと比較しても避妊効果は高いのですが、性感染症については無防備な状態になりますので、どちらも予防したい場合は、併用するようにしてください。
ピル初診料 | ¥2,200 |
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トリキュラー28 | ¥2,420 |
マーベロン28 | ¥2,420 |
ラベルフィーユ | ¥1,760 |
ファボアール | ¥1,760 |
避妊の失敗が起こったとき、妊娠を防止するピル処方として緊急避妊(アフターピル)があります。
アフターピルとは、黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を成分とした薬剤です。無防備なセックスが行われた後、72時間以内に、しかもできるだけ速やかに所要量のピルを服用することで妊娠を回避できるというものです。服用はクリニック内でしていただきます。副作用はほとんどありません。
アフターピルが妊娠を防止するとは言っても、必ずしも100%というわけではなく、正しく服用した場合でも、約2%に妊娠を防止できないケースがあると言われています。また服用後すぐに効き目がわかるわけでもありません。数日ないし数週間後に生理が来て、初めてわかるわけです。
そのため、生理の予定が1週間以上遅れたり、心配なことが出てきたりしましたら、早めにご相談ください。
ノルレボ法 | ¥11,000 |
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ヤッペ法 | ¥5,500 |
このような場合に服用
避妊をしない性交、経口避妊薬の服用忘れ(1週目の3錠以上の飲み忘れ)、腟外射精、コンドームの破損・脱落、不適切な使用のときなど
旅行や結婚式、試験、仕事などと生理が重なる・・・、生理を移動したいときにご相談下さい。薬を服用することで、大切な行事と生理が重ならないように、生理を移動することができます。
生理移動には生理を遅らせる方法と早める方法の2通りがあります。
料金:3,300円(税込)
生理を早める場合には、より早めに(ずらしたい日の1周期前の生理が始まる頃までに)受診していただく必要があります。生理開始3日~7日目より中用量ピルを10日間以上服用します。中止すれば2~5日後に生理が始まります。
もし7日間待っても生理が始まらない場合は妊娠していないことを確認し、その時点から生理を延ばしたい時期まで再度服用もできます。
生理予定日の3日前から(ばらつきのある場合は5日から7日前から)中用量ピルを遅らせたい時期まで服用します。
排卵後の処方ですので妊娠の可能性が心配な患者様はこの方法はお避け下さい。また授乳期はピルは服用できません。
玉田レディースクリニック